日本文化から学ぶマインドフルネス

~第二回 修験道~

第一部

理化学研究所脳神経科学研究センター研究員・望月泰博氏です。
研究員でありながら、羽黒派古修験道先達(五度位)の道をも熱心に学ばれています。
今回は、その望月先生より脳科学の視点からの貴重なレクチャーです!

‘マインドフルネス瞑想’と、‘修験道プログラム’との関係性をわかりやすくレクチャー。

「舶来から輸入された野菜(マインドフルネス)と同じように、地元の野菜(修験道)で地産地消もできますよ」と。

いずれも限られた日常の生活時間のなかで、活動・修行をしていけることのようです。

“マインドフルネス効用の科学的根拠” 

「瞑想熟練者」の脳内活動をMRI画像で示していただきました。
脳内の活動域がだいぶ違うことが視覚からもハッキリと認識できます!

そこには脱同一化で生じる意識があり⇒自己意識の変容となる脳部位があり⇒その先にはマインドフルネスの「意図的かつ客観的に、今この瞬間に注意を払い続けることによって生じる意識」につながる脳部位の協調があるのだそうです。

(専門的視点からのレクチャーはさすがに難しい!!笑)

第二部

いよいよ修験者・長谷川智先生です。
魔を祓う「法螺」の響きで始まった修験のワークショップ。
山にこもらずとも日常生活で実践できる「心と身体を整える簡単な方法」のレクチャースタート!

“骨の体操”

ひと昔前のストレッチ方法では、痛いのを我慢して頑張って筋を伸ばすのがスタンダードでしたが、修験道では「骨と関節を動かす」ということを意識しながら、心地よさを味わう感覚を大事にして行う体操のようです。

待ってました!とばかりに、ここぞと皆さんでのびのびと身体を動かしていましたね。

お馴染み!ヒモトレでは、ひもを体に巻き、軽く体を動かすだけで、体のバランスが整い、凝りや痛み、だるさが軽減・解消できるというトレーニングです。

たった1本のヒモではありますが、みなさん驚きながらも効果を体感していただけたようです。

“自分を客観的に見る”

「慈悲の交感」
慈しみ。愛おしみ。分け隔てなく。心おだやかに。
自分と他者の境界を無くして慈愛・博愛の心を持つことによる心の瞑想です。

遠く広く眺めているような、幽体離脱しているような感覚で、爽やかな心「スカーン」をつかみます。頭を上げて「ポカーン」。首筋から肩にかけて安心の「はあぁぁぁー」。

へそ下の丹田(気の集まる場所)に呼吸が入っていく安心立命の感覚を集中して観察。

なんとも説明しがたい・・さまざまな呼吸法をレクチャーいただきました。

溜息ではない「ハァーっ」。この一呼吸がとても気持ちよいのです!

まとめ

自分が、自分自身の研究者となり、よおーーーく心と身体を観察すること。

それにより今まで見過ごしされてきた身体の不調やゆがみに気づくことができます。
日頃から「立つ・座る・歩く」など、ひとつひとつの動作にも頑張らずに意識してみたいと思いました。身体が自然体になれば、心も自然体になれそうですね。

法螺で始まり、法螺で終わる。

「第2回・修験道編」、無事終了することができました。
ご参加くださいました受講者のみなさま。また感染対策などご協力くださいましたCrossbeスタッフの皆様。長谷川先生、望月先生、ありがとうございました。

以上


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