垂井の泉(岐阜県不破郡垂井町泉)

休むことなく長く湧き続け、京から東国へ、東国から京へ。

旅する人々を癒し続けてきた泉がある。

腰をおろし、一呼吸。

そこで皆、筆を走らせた。


昔見し たる井の水は かはらねど うつれる影ぞ 年をへにける (1000年代)
藤原隆経

あさはかに 心なかけそ 玉簾 たる井の水に 袖も濡れなむ(1400年代)
一条兼良

葱白く 洗いあげたる 寒さかな (1600年代)
松尾芭蕉


雨の日は傘になり、照りつける陽には木陰を作って旅人を迎えた。
大けやきは2015年の台風で倒れてしまったそうだ。
それでも泉は枯れない。
句のたしなみがあるわけではないが私も筆を走らせてみた

大けやき

朽ちはてるとも

秋日のほつれつくろう

垂井の泉

恒来詠む

2020年8月27日

カテゴリー: コラム

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