うまれつきをいかしきる、明日につながる法華の太鼓 ~SHIVER公演、 バレエ×和太鼓~

先日和の杜で講師をお願いしている佐藤健作さんの公演に出かけた。
戸隠の道場‘是色館’に。

久々のライブ鑑賞だ。
普段からバレエやミュージカルが苦手な私にとってバレエ鑑賞は初めてだ。
(実を言うとあまり好きではなかった。申し訳ない)
当然バレエに関する造詣を持ち合わせないので感性だけの感想を少々。

ゆっくりとウォーミングアップから始まり本番に。
いよいよパフォーマンスが繰り広げられる。
あっ。
目の前を高く舞い、疾風のステップで遠ざかる
二山治雄さんの姿は選ばれた人のそのものであった。
走るためのウサイン・ボルトであり
ゴールするためのリオネル・メッシだ。

自在に体を操る小池ミモザさん、高瀬譜希子さん、東真帆さんも同様だ。
和の杜のセミナーテーマの一つである
‘心が変われば体が変わる、体が変われば心が変わる’
について、自在に体を操る皆さんにゆっくり話を伺いたいと思った。

そして。
‘うまれつきをいかしきる’という言葉が浮かんだ。
平仮名で浮かんだその言葉は二つに枝分かれした。
‘生まれつきを活かしきる’
‘生まれつきを生かしきる’
凡庸な私は前者で、大したことない能力を食べていく為に使う。四苦八苦して。

生かし切るとはそもそもその職業に選ばれた人々の生だと思う。
ただ座るために座ることが自然と出来てしまう生。

バレエ指導者に恵まれたエリアに生まれてくる。
いずれ様々な環境がその生まれつきを生かし切れるように動的につながっていく。

やはり選ばれているのだ。
佐藤さんと和太鼓。
(もちろん驚くほどの努力もしているはずだが。)

高鳴る和太鼓の響きに、大きな感動でフィナーレを迎える。

この大きな感動はやはり目の前で観てこそ味わえる。
社会の状況は厳しくそれを許容しないかもしれないが、
出来る限りの防疫対策をした上で、是非観ていただきたい。

法華の太鼓
日蓮宗ではだんだん物事がよくなることを法華の太鼓と言うらしい。
佐藤健作さんの和太鼓は、落ち込んだ気分を晴れた場所まで導いてくれる。
その空気感は生で味わってこそ。

それでは今回はここまで。